【6月例会】稲津佳世子会員をお迎えして開催します

○日 時: 6 月 22 日(土)14:00~(土曜例会)
○会 場: 天神ビル 11 階 8 号会議室&Zoom
○テーマ:「人生の最終章を誰が何処でケアをするのかケアの職業化とジェンダー」
○講 師:稲津佳世子会員(介護老人保健施設からざステーション施設長、医師)
○当 番:井原絹江さん(司会)、中村有希子さん(記録)、狩野啓子さん(発送)

【要旨】
医療・福祉などいわゆるケア労働はジェンダー問題の宝庫です。老人介護や病人の世話などケアは歴史的にいわゆる嫁(家にいる女性)が無償で行うことが暗黙の前提とされており、こうした労働が職業化したときでも、女性ならば誰にでも出来るとして他の専門職に比べて安い賃金が設定されています。
しかしながら、女性活躍推進法などにより、家庭で無償で「ケア」を提供する「嫁」はいなくなりつつあります。特今年は「医師の働き方改革」が推進され、同時に医療・介護・福祉の報酬改定が重なり、超少子高齢化が進む日本の医療・介護を取りまく環境は激変しています。働ける医師数は激減し、介護施設も過去最高の倒産件数となっています。こうした状況をデータを交え、お伝えしたいと思います。

【追悼】「福岡虹の会」初代会長 秋枝簫子(あきえしょうこ)先生がご逝去されました

 初代会長で、福岡女子大学名誉教授の秋枝簫子先生が、4月26日に104歳でご逝去されました。
 謹んで哀悼の意を表します。
 皆様ご承知の通り秋枝先生は女子教育史研究の草分けとして研究・学生指導の傍ら、女性の地位の向 上のために尽力をされ、福岡県だけでなく、全国の男女共同参画の推進に多大の貢献をされました。
 虹の会においては1969年組織的に整備された「福岡虹の会」の初代会長として会の発展の基礎を作っていただくとともに、2009年に編まれた50周年記念誌は、秋枝先生から賜ったご寄付を元に刊行されました。
 29 日の告別式では、親しかった方々から様々なエピソードが紹介されました。最後の最後まで前を向いて歩かれた秋枝先生、どうぞ安らかにお眠りください。   (菊川律子 記)

【5月例会】高山史子会員(元あすばる館長)野田律子さん(あすばるセンター長)をお迎えして開催します

○日 時: 5 月22日(水)18:30~
○場 所: 天神ビル 11 階 8 号会議室&Zoom
○テーマ: 「福岡県の男女共同参画の歩み、そして今」
○講 師: 高山史子さん(会員、元あすばる館長) 野田律子さん(あすばるセンター長)
○当 番: 村山由香里さん(司会)、中野由美子さん(記録)、後藤香織さん(発送)

【髙山史子さんプロフィール】
福岡県庁職員から福岡県男女共同参画センター(あすばる)館長へ。退職後、筑紫女学園大学非常勤講師、中村学園短期大学非常勤講師を経て、平成 19年 4 月から同22 年 3 月まで大木町副町長を務めたあと、同 23 年 3 月まで大木町図書・情報センター(こっぽーっと図書・情報センター)館長として勤務。現在はフリーで講演活動などを行っている。同 24 年から、大野城市男女共同参画審議会委員、筑紫野市男女共同参画推進委員を務め、両委員を退任後、平成 31 年 4 月から大野城市男女共同参画推進委員に就任。また、同 25 年 4 月から令和 3 年 3 月まで総務省の行政相談委員(男女共同参画担当)を務めた。
【野田律子さんプロフィール】
1984 年 4 月、福岡県庁入庁、主な役職は子育て支援課長、政策課長、私学振興・青少年育成局長、職員研修所長。2022 年 3 月、福岡県庁退職。2022 年 4~2023年 3 月(社福)福岡県厚生事業団理事長。2023 年 6 月から(公財)福岡県女性財団常務理事兼福岡県男女共同参画センター「あすばる」センター長。

2024年度総会を開催しました

○日 時: 4 月22日(月)18:30
○場 所: 天神ビル 11 階 8 号会議室&Zoom
○テーマ: 2024年度総会
○議 長: 三浦佳世 会員
○報 告: 新旧会長と役員
○当 番: 三浦佳世(司会)・下田幸子(記録)、原田ゆみ子(発送)
○出席者: 会場23名、Zoom1名(計24名)委任状 9 名、計33名
 (会員数 44 名 ※2/3 以上の要件をみたし、成立)

【総会要旨】
安恒会長挨拶後、三浦佳世会員を総会議長に選出した。

1.議事(総会次第により議案の審議)
(1)第 1 号議案「2023 年度事業報告」を山崎副会長より議案書に基づき説明、第 2 号議案「2023 年度決算報告及び監査報告」を大國会員(財務委員)より説明後、原田会員(監事)より会計監査報告があった。原案は拍手により賛成多数で承認された。
(2)第 3 号議案「会則の改正案」「申し合わせ変更案」「当番マニュアル変更案」について、安恒会長 より、①ゆうちょ銀行オンライン口座開設のためにの「事務所」規定の追加とそれに伴う「事務局」規定の削除、②両副会長の担当名および役員数表記の変更、③日本 BPW 連合会への会員登録についての変更、④例会費規定の削除(ヤング会員含む)、等の説明があり、③日本 BPW 連合会への会員登録について修正提案として承認された。
(3)第 4 号議案「役員改選案」を安恒会長より説明し、原案の通り承認された。
(4)第 5 号議案「2024 年度事業計画案」が八谷副会長(再任)より提案され、2024 年度の活動テーマに「ジェンダー主流」を入れたこと、2024 年度例会も会場と ZOOM によるハイブリッドで開催すること、6 月と 3 月例会を土曜例会として企画すること、会員アンケートを例会企画に反映させたことなどの説明があり、会員を講師とした例会卓話を中心に 10 月までの例会案が示された。黒田新副会長より当番表に担当当番(発送、司会・受付、記録)を割当てて記載しているので、不都合な場合は黒田副会長に連絡をしてほしい旨の説明があり、第 5 号議案について賛成多数で承認された。
(5)第 6 号議案「2024年度予算案」を山﨑会員(新財務委員)より説明があり、賛成多数で承認された。
菊川新会長より日本 BPW 連合会への 24 名の登録については、年度途中であっても登録変更が可能で あり、登録希望者は連絡してほしい旨の追加説明があった。

2.連絡事項
5 月例会の案内、日本 BPW 連合会総会(5 月 26 日オンライン)と日本 BPW 連合会神戸大会(10 月 6日ハイブリッド)5 月例会の案内、レインボーカフェ・女性と労働 2024 について藤田会員からお誘いがあり、総会は無事終了し、新体制での活動がスタートした。 (下田幸子 記)

虹の会・会員アンケートへのご協力ありがとうございました

 今後の虹の会の活動に活かしていくため、会員の皆様にアンケートへのご協力をお願いしてきましたが、その結果がまとまりましたのでお知らせします(総会でも報告しております)。
 今後の活動の充実に向け、おひとりおひとりの声に耳を傾けながら進めてまいりたいと考えております。ご協力本当にありがとうございました。  (会長 菊川律子)

【会員情報】 藤田ひろみさんが納税功労表彰を受賞されました!

 令和 5 年 11 月 1 日、藤田ひろみさんが福岡国税局長より納税表彰を受けました。納税
表彰は、税理士本来の業務とは別に、青色申告会、法人会、間税会又は納税貯蓄組合の活動を通じて、多年にわたり納税道義の高揚と正しい税知識の普及、申告納税制度の発展に努めたものに授与されます。
「私は全国間税会連合会/理事、福岡国税局間税会/女性部長、博多間税会/副会長・事務局 を通じて、「税を考える週間」の街頭活動をはじめとする、さまざまな税の普及活動が評価されたのだと思います。ちなみに平成 28 年に博多税務署長より同賞をいただいております。(ご本人コメントより)

(納税表彰の規定)
「個人または法人で、多年にわたり誠実な記載をした国税に関する申告書を提出し、期限内納付を継続している者」や「納税思想の高揚と、納税施設の普及改善に努め、その功績が特に顕著な者」が受彰できる。
(ベ・ヘション 記)

2024年度年会費の納入をお願いします

 福岡虹の会の年会費の納入については、2022年度から会計事務の省力化を図るため、口座振り込みをお願いしております。会員の皆様にはお手数をおかけいたしますが、下記の口座に6月中にお振込みいただきますよう、お願い申し上げます。

振込口座 福岡銀行 本店営業部 普通預金 2573170
名義人  BPW福岡クラブ 福岡虹の会会計 白水心子
(ビーピーダブリュウフクオカクラブ フクオカニジノカイカイケイ シロウズシンコ)
年会費  15,000円

なお、4月に行われる総会の会場でのみ、現金での納入を受け付けます。

【3月例会:要旨】世良洋子会員「弁護士の仕事、女性に関する社会的課題」

○日 時 3月22日(金)18:30
○場 所 天神ビル11階11号会議室&Zoom
○テーマ 新入会員トーク 「弁護士の仕事、女性に関する社会的課題」
○講 師 世良洋子会員(野中・西村法律事務所 弁護士)
○当 番 藤井千佐子さん(司会)、中野由美子さん(記録) 武洲さん(発送)
○出席者 会場16名、Zoom5名(計21名)

 今回は、新人会員トークということで弁護士の世良洋子さんにお話しいただきました。
世良さんは、福岡県の出身で、2000年11月に司法試験合格。2001年4月から1年半、福岡で司法修習生として実務修習を受け、2003年10月に福岡県弁護士会に弁護士登録。
その後4年間久留米の法律事務所に勤務の後、2007年7月より福岡の法律事務所に勤務。法廷活動の他に、“犯罪被害者の支援に関する活動”や“性犯罪や性暴力を防ぐ活動”もされており、“福岡市屋台との共生のあり方研究会委員”などもされました。

【卓話要旨】
(弁護士の使命)
 弁護士の活動領域はきわめて多様・広範囲にわたっている。弁護士法は1949年に成立。この1条1項に弁護士の使命は「基本的人権を擁護し、社会正義を実現すること」と明記されている。
この「基本的人権の擁護」とは、日本国憲法が保障する基本的人権に対する侵害を救済し、又は未然に侵害を排除することであり、「社会正義の実現」とは、人が社会生活を送る上で、絶対的に自由であり平等であることを達成することである。
 弁護士は、法廷活動、紛争予防活動、人権擁護活動、法廷や制度の運用改善に関する活動、企業や地方公共団体などの組織内で活動などあらゆる領域における活動を、この「基本的人権の擁護と社会正義の実現」という使命に基づいて展開しなければなりません。
(弁護士の資格・登録)
 戦後、法曹一元の理念のもとに、裁判官、検察官、弁護士のいずれになるとしても、すべて司法修習生として同一の修習を行う制度が発足して、すでに70年を超えています。
 また、弁護士に期待されている使命を達成するには、個々の弁護士が個人として活動するだけでは十分でなく、組織的な力で使命達成にあたる必要があります。弁護士はすべて弁護士会、日弁連に加入し、その弁護士会と日弁連が自治的に会員を指導監督することになっており、これが「弁護士自治」です。この自治のもとで初めて、弁護士は全力をあげて「基本的人権の擁護と社会正義の実現」のために活動できることになります。
(弁護士が取り扱う事件)
 大きく分けて民事事件と刑事事件となりますが、虹の会の方にも興味深いであろう分野として、とりわけ関わってきた犯罪被害者支援、ジェンダー平等についても話がありました。
 ・民事事件-当事者だけの話し合いでは、解決がつかなかったり、力の弱い人や法的知識の無い人が泣き寝入りを強いられたりすることにもなりかねない場合に、弁護士は依頼者の立場に立って「法的に守られるべき利益は何か」を模索。
 ・刑事事件-罪を犯した疑いのある人の捜査や裁判に関する事件で、弁護人の最も重要な役割は、えん罪の防止。行き過ぎた刑罰が科されたり、違法な手続きが見逃されたりしないようにするためにも、弁護人は被告人の立場から意見を述べ、証拠を提供する。
 このような弁護人の活動は、まさに「人権の擁護と社会正義の実現」である。
 ・犯罪被害者支援活動-被害者は、刑事司法の中で長らく「忘れられた存在」としての位置づけであったが、2004年には「犯罪被害者等基本法」が成立。2008年には被害者参加制度が創設され被害者として法廷で意見を述べることができるようになった。現在、福岡にも犯罪被害者支援センターが創設され被害者のケアを行っている。
 ・また、性暴力被害者支援活動・刑法改正について、性犯罪処罰規定は明治時代にできた刑法典がベースで諸外国に比べて40年遅れていました。2017年に改正されたが、まだ不備も多く、#Metoo運動や社会的議論の高まりで、2023年に大きく法改正が行われた。先の2017年の改正には弁護士の角田由紀子さんが大きく関わられたとの話でした。

 2023年改正の前年に発表された法制審の試案では、強制わいせつ罪・強制性交等罪の要件は「人を拒絶困難にさせ、又は拒絶困難であることに乗じて」という被害者の抵抗可能性を前提としているようにも読める試案であったため、十分な再検討の結果、最終的に「不同意わいせつ罪・不同意性交等罪」となりました。これは被害者の意思を尊重した画期的な改正で、そのねらいは「不同意」すなわち同意しない意思を形成したり表明したり、全うすることが難しい状態で、性交等やわいせつな行為をすると「不同意性交等罪」等で処罰されるというもので、ようやく社会的な被害者保護の潮流に追いついた改正と評価することができると思います。
 また、法務省が、命の安全教育を踏まえて、小学生、中高生、大学生それぞれ向けにわかりやすい「性犯罪関係法改正リーフレット」を作成して配布しており、教育啓発が大変重要であるとのことでした。
(ジェンダー平等)
 ジェンダー平等に関しては、労働・離婚・DV保護命令・性暴力被害のすべてに共通するのは、「構造的性差別」であり、「不平等」とは「支配」の構造の1つのあらわれであり、ジェンダー平等とは、「人間が人間らしく尊重されること」とのお話でした。                          (中野由美子 記)